
胸部症状
胸部症状
胸部症状(きょうぶしょうじょう)は、胸部に関連するさまざまな症状を指し、心臓や肺、食道、筋骨格系などの臓器や組織に起因することが多いです。
胸部の痛みや違和感は軽度なものから重篤な疾患まで多岐にわたるため、症状に対しては注意が必要です。
原因として、嚥下に使う筋肉が加齢性に衰えたことが考えられます。
アルコールや喫煙者の場合、特に飲酒後に顔面が真っ赤になる方は、食道の閉塞の原因となる食道癌のリスクが高いことがわかっています。食後に食べたものを吐いてしまったり、粘液様の唾液が勝手に上がってくるなどの症状を伴う場合には、食道癌が想定され、胃カメラ検査の必要性が高いと考えます。
他の原因としては食道裂孔ヘルニアや、食道アカラシアなどの食道蠕動に異常を来す疾患、アレルギーや薬剤が原因の特殊な食道炎など、主には食道疾患が挙げられますが、まれに強皮症といった膠原病の場合があります。
消化器内科の受診理由として比較的多い症状です。
逆流性食道炎の場合には胃酸分泌を抑制する内服治療で早急な改善が期待できますが、なかには重症度の高いものがあり、胃カメラ検査歴がない方は検査が必要となる場合があります。
他の原因として、ほかの食道炎などの食道疾患や、機能性胃腸症といった機能性疾患の場合もあります。
原因疾患のなかに、心筋梗塞などの冠動脈疾患や大動脈解離、肺塞栓症、気胸といった非常に緊急性が高い胸痛疾患BIG4が含まれており、少しでも疑われた場合には、早急に高次医療機関での精査・治療が必要です。
上記以外の原因疾患として、逆流性食道炎などの食道疾患や、胸膜炎などの呼吸器疾患、その他、肋骨骨折、肋間神経痛、帯状疱疹などが原因として考えられます。
まずは、ウイルスや細菌感染による 肺や気管支の炎症による症状を考えます。8週間以上持続する場合には慢性咳嗽と定義され、咳以外にみられる症状によって副鼻腔炎や逆流性食道炎、咳喘息、結核などの原因疾患を想定していきます。また、肺癌も原因として重要な疾患となり、医療機関での検査が必要と考えます。
気道から出る分泌物で、細菌やウイルスの気道感染によって生じます。
色状も重要であり、緑から黄色では気道感染によるものと考えられますが、呼吸器症状を伴った赤色の痰を認めた場合には、気道破壊を伴う重篤な肺炎であったり、心不全や肺癌などの重篤な心疾患や肺疾患、進行した食道癌の場合もあり、精査が必要となります。
心疾患あるいは呼吸器疾患の可能性を考えます。
感染による肺炎などの気道感染が一般的ではありますが、心筋梗塞や気胸、肺塞栓症、喘鳴を伴う場合には喘息発作や心不全などの重篤な疾患の場合もあります。
医療機関を受診し、診察・検査を受けることが勧められます。
“ドキドキする”“脈が速い”“脈がとぶ”などの様々な自覚症状があります。不整脈が主な原因となります。
頻脈(脈が速い)場合には、貧血や脱水、甲状腺機能異常などの他の原因の場合もあります。
不整脈のなかには心臓の器質的疾患が原因となり現れている症状の可能性もあるため、医療機関を受診し、診察・検査を受けることが勧められます。
なかには、心因性の場合もありますが、重篤な病態が隠れていないか検査して、確認することが重要です。
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